14.Jun.2017 Up!
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1dayレンズ以外は洗浄必須!カラコンを正しくケアして清潔に保つ★
使い捨ての1dayレンズ以外は、毎日のケアが必須。いくつか方法があるので、自分のライフスタイルや性格に合わせて、ケア方法を選んでくださいね。
カラコンのケア方法は大きく分けてふたつ
「1day、2weeks、1month どう違うの? 【知って得するカラコンのトリビア】」では、カラコンの種類について説明しましたが、この記事では2weeksや1monthなど、使い捨てではない、続けて使うカラコンのケアキットをご紹介します。カラコンのケアキットは大きく分けて2つ。手軽なオールインワンタイプの「マルチパーパスソリューション(=MPS)」と、つけおきタイプで高い消毒効果が期待できる「過酸化水素」。それぞれの特性と注意点を見ていきましょう。
ケア方法1)手軽なマルチパーパスソリューション
洗浄、すすぎ、保存、消毒まで、すべてを1本の洗浄液で行えるのがこちら。手頃な価格で、ケアも簡単ですが、その反面、消毒効果があまり強くないため、つけ置くだけでは細菌が落としきれないので、こすり洗い&すすぎ洗いがマストです。これを怠ると、最悪の場合は失明してしまう恐れも。
ケア方法2)消毒効果が高い過酸化水素
過酸化水素が含まれた消毒液と錠剤の中和剤がセットになったタイプ。高い消毒効果があり、細菌などをしっかりと除去できます。ただし、力が強いため、消毒したあとに必ず中和しなくてはいけません。中和には6時間程度かかり、不完全なままにレンズを装用すると、目に激痛が走り、場合によっては角膜を損傷することも。
コンタクトレンズのケア用洗浄液には、もうひとつヨウ素系の洗浄液があります。ただし、ヨウ素系は液自体の色があり、カラコンに移ることがあるので、カラコンのケアにはおすすめできません。
ケア用の液体は、混ぜるとカラコン自体に不具合が起きたり、目にも悪影響が出ることがあるので、1セットのカラコンに対しては、どちらかのケア方法かを選択して使いましょう。そして、1日使ったら必ずケアしましょう。
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撮影/池田佳史(BOILE) 構成/LindeL編集部
撮影/池田佳史(BOILE) 構成/LindeL編集部
記事監修
眞鍋洋一(眼科医)
本眼科学会専門医。埼玉医科大学卒業。埼玉医科大学病院修了、医学博士。
香川大学大学院修了後、MBAを取得。現在は香川で開業している他、カンボジアでの診療も行っている。
医師+(いしぷらす)所属。
医療法人社団明圭会 まなべ眼科クリニック 【http://www.lasiol.com/】