27.Nov.2018 Up!
572Views
夏だけじゃない!冬こそ怖い【目に影響する紫外線】の話
北国から初雪観測の便りも届き、いよいよウィンタースポーツも本番を迎えるシーズンですね。そこで気をつけたいのが、紫外線対策。夏だけじゃないの?と思ったそこのあなた! 雪山での紫外線の怖さについて、ぜひここで学んでいってください。甘くみていると大変なことになりますよ〜。
なぜ冬でも紫外線対策が必要なの?
お話を伺ったのは、紫外線による眼外傷の予防の啓蒙に力を入れているという、アイクリニック自由が丘の久保田明子院長です。
編集部「紫外線対策は、夏場だけで大丈夫かと思っていました。」
久保田明子院長「確かに、紫外線量が増えるのは春から夏にかけて。ただし、紫外線は1回に浴びる量ではなく、蓄積された被曝量で考えるべきなんです。なので、紫外線に気をつけている夏場に比べ、油断しがちな冬場は危険。ついつい長時間紫外線に肌や目をさらすことになり、実は夏場以上に紫外線を浴びている場合も。
冬場に気をつけたいのが、雪山での紫外線です。地面に積もった雪が太陽の光を反射し、直射日光を浴びるのと変わらないくらい強い紫外線を浴びせてきます。一説によると、新雪での反射率は80%とか。アスファルトの反射率が10%といいますから、その威力はかなりのものです。そのため、雪山にいると、上空からの紫外線だけでなく、地表面で反射された紫外線も浴びることになるのです。
季節にかかわらず、外で本が読めるくらいの明るさであれば、紫外線は出でいると思ってください。
天気がいい日だけ、夏場だけ、日中だけ気をつければいいというものではなく、曇の日でも、夕方でも、朝方でも、紫外線は常に出ているのでご注意くださいね。」
編集部「紫外線対策は、夏場だけで大丈夫かと思っていました。」
久保田明子院長「確かに、紫外線量が増えるのは春から夏にかけて。ただし、紫外線は1回に浴びる量ではなく、蓄積された被曝量で考えるべきなんです。なので、紫外線に気をつけている夏場に比べ、油断しがちな冬場は危険。ついつい長時間紫外線に肌や目をさらすことになり、実は夏場以上に紫外線を浴びている場合も。
冬場に気をつけたいのが、雪山での紫外線です。地面に積もった雪が太陽の光を反射し、直射日光を浴びるのと変わらないくらい強い紫外線を浴びせてきます。一説によると、新雪での反射率は80%とか。アスファルトの反射率が10%といいますから、その威力はかなりのものです。そのため、雪山にいると、上空からの紫外線だけでなく、地表面で反射された紫外線も浴びることになるのです。
季節にかかわらず、外で本が読めるくらいの明るさであれば、紫外線は出でいると思ってください。
天気がいい日だけ、夏場だけ、日中だけ気をつければいいというものではなく、曇の日でも、夕方でも、朝方でも、紫外線は常に出ているのでご注意くださいね。」
紫外線が影響を及ぼす、目の病気って?
編集部「紫外線を長時間浴びると、目にどんな影響があるんですか?」
久保田明子院長「紫外線は目にとって、百害あって一利なし! 何もいいことはしてくれません。紫外線のダメージが蓄積されると、白目の表面が黄色く盛り上がる、瞼裂斑(けんれつはん)になります。それがさらに進行すると、黒目の方まで翼を広げたように飛び出てくる、翼状片(よくじょうへん)に。黒目の中央まで症状がすすむと、当然、乱視や視力に影響したり、最悪の場合は失明に至る場合も。さらには、通常は50、60代以降になる白内障を発症することもあります。
そこまでいかないにしても、瞼裂斑がめだってくる段階で、まわりの血管も拡張してしまいます。そうすると、なんだかいつも目が充血している人になってしまう。せっかくカラコンでおしゃれを楽しみたいのに、目が充血していたら残念ですよね。雪山なら、雪目に要注意。紫外線で黒目が傷だらけになり、角膜炎になることも。」
紫外線から目を守るには?
編集部「目の紫外線対策は、どのようにすればいいのでしょうか?」
久保田明子院長「皆さん、肌のUV対策は万全なのに、目に関してはおろそかにしがちですね。
おすすめは、下記の3つです。
☑UVカットのコンタクトレンズにする
☑顔にフィットするサングラスをかける
☑つばの広い帽子や日傘を併用する
UVカット加工が施されたコンタクトレンズは、黒目と白目の一部を保護してくれるのでおすすめです。以前テレビの企画で、サーファーの方の目をチェックさせていただく機会があったのですが、ほとんどの方が白目に変化が出ているなか、UVカットレンズをしていた方は、おもしろいことに、コンタクトレンズがのっているところで進行が食い止められていましたね。
サングラスは、顔にしっかりフィットしていることが条件です。
顔との間に隙間があると、正面からの紫外線は防げても、横からの紫外線は防げません。
なので、おしゃれ重視の大きすぎるものや小さすぎるデザインよりは、スポーティなものがいいですね。
もう一点、あまりレンズが黒すぎるものはおすすめしません。というのも、暗いと瞳が少しでも光を取り込もうとして開いてしまうので、結果、紫外線を余計に受け入れてしまうことになるんです。
常にサングラスをかけているのも難しいと思うので、UVカット加工のされたクリアメガネや、紫外線を察知したらサングラスになる調光メガネとつばの広い帽子や日傘などを併用するといいですね。
雪山の場合は、上からと下からの反射もあるので、総合的な紫外線対策が必要となります。
紫外線が目に及ぼす影響は、いまや重要課題。オーストラリアの紫外線が強い地域では、子供にサングラスをかけさせるという条例があるほどなんですよ。皆さんもこれを機会に考えていただければ嬉しいです。」
★★★★★
肌はもちろんですが、目にとっても紫外線は大敵だったんですね! 美しい白目でカラコンを楽しむためにも、季節問わず紫外線対策を徹底していきましょう!
記事監修
アイクリニック自由が丘 久保田明子 院長
東京都目黒区自由が丘1-30-3 自由が丘東急ビル9F
TEL:03-5701-1055
【診療時間】
月・火・木・金 10:30~13:00 14:00~19:00
土・日・祝日 10:30~13:00 14:00~19:00
休診日:毎週水曜日
※最終受付時間は、診療終了の10分前
【アイクリニック自由が丘はこちらからチェック】