アート好きな人気モデル、野崎萌香さんを”元気”にするBOOKS3選

映画に舞台、書籍……、とにかくアートが大好きだという人気モデルの野崎萌香さん。中でも読書は映画鑑賞と並んで、小学生の頃からのずっと続いている"ライフワーク”的な趣味。今回は、”心の栄養”になっている３冊をセレクトしてもらいました。読書家ならではの多彩なラインナップは、思わず手に取りたくなるものばかりです♪

小学生の頃はちょっとオタク系の女の子でした(笑)

小学生の頃の私は、今よりももっと内気で、少し変わった子だったと思います。おうちでは『生きもの地球紀行』と”MTV”以外は基本的にテレビが禁止だったので、ひたすら映画鑑賞と読書に没頭していました。映画も本も親の影響ではなく、ひとりでに興味を持ったことが今でも不思議なんです。だから、おもちゃとか子供が欲しがるようなものを買ってもらった記憶もなくて…。当時は映画のバイヤーになるのが夢でした。

詩を読むことは、私にとってストレス解消法のひとつなんです

小説、エッセイ、哲学書、画集など、ジャンルを問わず何でも読むんですが、特に好きなのが詩集。詩って本当に面白い！たった10行くらいの短い言葉なのに、自分の中にある、うまく表現できない感情を代弁してくれていることがあるんです。自分の気持ちを誰かが言葉にしてくれると、同じことを思う人がいるんだ、とほっと安心できるし、うまく表現できなかったことを言語化してもらえたことで、逆に自分の本当の気持ちを理解することができたり…。詩集を読むことで心がすっきりして、ストレスが解消されることもしばしば。

今いちばんのお気に入りはポーランドの詩人、ヴィスワヴァ・シンボルスカの『終わりと始まり』。戦争や政治、とても難しい問題を取り扱っている作品なんですが、彼女の詩はとてもフラットですっと心に入ってくるんです。詩自体はもちろんですが、この本はあとがきもとっても素敵で。

あとがきに「最近の詩人は詩人であることを隠す。けれど、そんな必要はないのではないか。」という一節があるんです。彼女はこの本の最後に、そのようなことを綴っているんですけど、「終わりと始まり」という普遍的なテーマについての、また違った視点からの彼女なりの考えが書いてあって、すごく共感できました。これは、みなさんもぜひ読んでみてほしい1冊です！

写真集や、アーティストに関する本もお気に入り

上　『ジャコメッティ』／矢内原伊作(みすゞ書房)
右　『もう、家に帰ろう』／藤代冥砂(ロッキング・オン)
左　『終わりと始まり』／ヴィスワヴァ・シンボルスカ(未知谷)

小説やエッセイもたくさん読みますが、アート好きなので写真集や画家・彫刻家などのアーティストに関する本もよく手に取ります。

写真集でオススメなのが、写真家の藤代冥砂さんが、妻でモデルの田辺あゆみさんを撮った『もう、家に帰ろう』。何気ない日常を、夫の目線で切り取った愛のある写真の数々は、どれも家族でしか撮れないようなものばかりで、見ていてとても心が温まります。「この二人はいつもこんな距離感で歩いているんだな~」とか、写真から二人の関係性を想像したりするのも楽しいですよね。

アート鑑賞も大好きなので、アーティストのことが書かれた本もよく読んでいます。最近、彫刻家のジャコメッティの作品を観る機会があったんですけど、自分の視覚的な記憶をすごく忠実に表現した作品がとてもユニークで衝撃的だったんです。それで、「一体彼はどんな人間なんだろう」って興味を持って、この本(写真上)を購入しました。本がきっかけでアート作品を見たり、作品に興味を持って本を読んだり、相互作用があって、ますます本もアートも好きになっています♡

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萌香さんの知的かわいさを彷彿させるブックセレクション、いかがでしたか？　今まで手に取ったことのないジャンルの本も、今回をきっかけに読んでみると、新たな自分に出会えるかもしれませんよね。

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野崎萌香（のざき・もえか）
数多くのファッション誌、ビューティ誌に出演している人気モデル。最近はバラエティや映画、ドラマなどでタレント、女優としても活躍中。本や映画、アートなどのカルチャーにも造詣が深く、雑誌『mina』の映画連載も好評。

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