22.Sep.2017 Up!
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【眼科医が提言!】働くアラサー女子のための近視のススメ
「デスクワークをしたり、勉強をするなら、近視のほうが疲れにくく、より集中できる」と話すのは眼科医の梶田雅義先生。その理由は、目と自律神経の意外な関係性にありました!
自律神経と目の意外な関係
“自律神経”という言葉は皆さん、ご存知ですよね。なぜ目の話をするのに、自律神経の話を始めたかというと、目と自律神経の間には、深い関係があるからです。そもそも自律神経とは、活発に動いたり、興奮状態で優位に働く「交感神経」と、リラックス状態で優位に働く「副交感神経」のふたつで成り立っています。なので、仕事する日中は交感神経が優位、夜、就寝に向かって副交感神経が優位になるのが理想的な状態です。
しかし、そんな理想とは裏腹な現象が目には起こっているのです。遠くを見るときに交感神経が働き、近くを見ているときは副交感神経が働くのです。つまり、デスクワークでパソコンや書類を見ているときは、副交感神経が優位な状態なのです。体は交感神経を優位にしようとしているのに、目は副交感神経が優位に。そんな矛盾した状態では、目も疲れてしまうのは当然ですよね。
ピントが合う位置をコンタクトレンズや眼鏡で調整
では、そんな矛盾を解消するには、どうしたらいいのか。
目にはリラックスした状態で自然とピントが合う「調節安静位」という位置が存在します。実はその位置は、先にお話しした、物を見る距離による交感神経と副交感神経の切り替わりのポイントで、それは目から約1メートルの距離にあります。その位置をコンタクトや眼鏡で、手前に調整することで、デスクワークをしているときにも交感神経を優位にすることができるのです。一般的に、コンタクトレンズや眼鏡で視力を矯正するときは、1メートル以上離れたところで自然とピントが合う(調整安静位)ように調整することが多いのですが、もっと近い距離(パソコンとの距離なら約50㎝)に調整することで、交感神経が活発に働き(=活動的な状態)、目もリラックスした状態で仕事に臨むことができるんです。いくら仕事をしても大丈夫、とは言いませんが、活動的で目も疲れにくい状態ですから、仕事は大いにはかどるはずです。
目にはリラックスした状態で自然とピントが合う「調節安静位」という位置が存在します。実はその位置は、先にお話しした、物を見る距離による交感神経と副交感神経の切り替わりのポイントで、それは目から約1メートルの距離にあります。その位置をコンタクトや眼鏡で、手前に調整することで、デスクワークをしているときにも交感神経を優位にすることができるのです。一般的に、コンタクトレンズや眼鏡で視力を矯正するときは、1メートル以上離れたところで自然とピントが合う(調整安静位)ように調整することが多いのですが、もっと近い距離(パソコンとの距離なら約50㎝)に調整することで、交感神経が活発に働き(=活動的な状態)、目もリラックスした状態で仕事に臨むことができるんです。いくら仕事をしても大丈夫、とは言いませんが、活動的で目も疲れにくい状態ですから、仕事は大いにはかどるはずです。
度数違いのコンタクトレンズや眼鏡の使い分けがおすすめ
太古の昔のように、遠くの敵や獲物を見つけるような、遠くがよく見えるほうがいい状態は、現代ではあまりありません。どちらかといえば、パソコンでのデスクワークやスマホを見る、本を読む、など近くを見ることのほうが圧倒的に多いのです。
もちろん、車の運転、スポーツをしたり映画を見る、など遠くがよく見えたほうがいいときもありますよね。そんなときのために、コンタクトレンズや眼鏡は、いくつか距離によって調整した度数のものを揃えておくと、自律神経もコントロールできて、毎日を精力的に快適に過ごせるようになるんです。
もちろん、車の運転、スポーツをしたり映画を見る、など遠くがよく見えたほうがいいときもありますよね。そんなときのために、コンタクトレンズや眼鏡は、いくつか距離によって調整した度数のものを揃えておくと、自律神経もコントロールできて、毎日を精力的に快適に過ごせるようになるんです。
記事監修
梶田雅義先生(医学博士・梶田眼科院長)
目の調節機能に関する研究論文を国内外で多数発表するほか、わかりやすい解説で“目の博士”としてメディアへも多数出演。名医・専門医の調査を実施する米国ベストドクターズ社主催のBest Doctors in Japan 2012-2013,2014-2015,2016-2017に選出。 著書に『人生が変わるメガネ選び』(幻冬舎)などがある。 【http://www.kajitaganka.jp】